ストレス社会に生きる現代人。仕事・学校・恋愛・対人関係など様々なストレスにさらされ、精神疾患を患う人は増加し続けています。
そんなすり減ったメンタルに効果的なのが運動!
今回は運動がメンタルヘルスにもたらす影響や効果的な運動法についてまとめました。
運動がメンタルヘルスに与える影響は?
幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」はストレス解消や睡眠の質の向上などに影響する脳内物質で、体内にセロトニンが分泌されるほどポジティブになり幸福感を感じるとされています。
現代人の多くはセロトニンが不足していると言われており、セロトニン不足はうつ病の原因にもなる深刻な問題です。
そんな幸せの元となるセロトニンの分泌を促す方法は、日光を浴びることと適度な運動をすること。
運動を行うことで血流がよくなりセロトニン神経が活性化され、「運動をするとメンタルが強くなる」と言われるのはこのためです。
実際にアメリカの大学で行われた調査で『運動をしている人はしていない人に比べて気分が優れないと感じる日が月におよそ1.5日少なくなる』という結果が出るなど、運動がメンタルヘルスに与える影響は根拠をもって証明されています。
運動すればするほど効果があるというわけではない!
運動がメンタル向上に効果があるというのは間違いないですが、注目すべきは運動量が多ければ多いほどいいわけではないという点です。
海外で行われた実験によると、1回45分の運動を週に3回~5回行うと効果が最大になるというデータが出ています。
逆に1日3時間以上・月に23日以上運動を行う人は、全く運動をしない人よりもメンタルヘルスが悪化しやすいという結果も出ており、運動のしすぎは逆効果になるということが分かっています。
メンタル向上にはどんな運動が効果的?
一言に運動と言っても様々な種類がありますが、メンタルヘルスの向上にはどのような運動が効果的なのでしょうか?
アメリカでうつ病患者を対象に行った研究では、ウォーキングやジョギングなどの適度に活発な有酸素運動が最も効果的であるという結果が出ています。
〇ウォーキングなどの有酸素運動→うつ病の症状が55%減少
〇ヨガ・ピラティスなどのマインドフルネスな運動→うつ病の症状が31%減少
一定のリズムを反復して行うリズム運動は、セロトニンの増加に大きな役割を果たします。リズム運動にはダンスやスクワットなど様々ありますが、その代表格がウォーキング。
欧米ではウォーキングセラピーと呼ばれる心理療法も行われているなど、歩行はストレスの軽減に大変効果的なのです。
さらに、一人で運動する場合とグループで運動を行う場合、後者の方がメンタルヘルスが向上する傾向があるということも分かっています。
家族や友人を誘って週に数回ウォーキングする習慣をつけることで、最もメンタルヘルスが良好になると言えるでしょう。
まとめ
コロナ禍で外出も減り、運動不足に悩まされているという話をよく聞きます。
さらに、人と会えないことで孤独感を感じたり、生活が変わってストレスが溜まっている人も少なくないでしょう。
ウォーキングは特別な道具もお金もいらずすぐに始められるので、気分の落ち込みやストレスを感じている人は歩くことから始めてみましょう!