事務仕事をしている割合が高い女性は特に、毎日会社に行ってデスクワークをするというライフスタイルを送る人は少なくないでしょう。
1日の大半を座って過ごすことが当たり前になっていますが、そもそも人間の体は座るようにできていないため、座りすぎることによって体に様々な弊害をもたらします。
今回は一日中座っていることで生じるリスクと取るべき対策についてチェックしていきましょう。
日本人は世界一座っている時間が長い国民だった!
勤勉さで知られる日本人ですが、それは一日の座る時間から見ても明白です。
以下の図は産経新聞が掲載した「世界20カ国の平日の総座位時間」を示したものです。
出典:産経新聞
20カ国の総座位時間の平均が1日5時間であるのに対し日本人は1日7時間座っており、世界一座っている時間が長い国民となっています。
さらに日本人は5人に1人が1日9時間以上座っているというデータも出ています。
日本の残業時間や働き方は度々問題になっていますが、まさにその課題が顕著に表れていると言えるでしょう。
長時間座り続けることのリスクとは?
座りすぎがもたらす影響範囲は大きく、認知機能の低下・体力の低下・抑うつ・肥満の他、糖尿病やがんなどの病気の原因にもなり得るとされています。
1日の総座位時間が4時間未満の成人と比較して、8~11時間の人は15%、11時間以上の人だと40%も死亡率が上昇するというデータも出ており、座りすぎが体を蝕むことはもはや否定しようのない事実となっています。
ではなぜ座り続けることが体に悪影響を及ぼすのでしょう?
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるほど体内の血液循環に大きな役割を果たす部分ですが、座っている状態では脚の筋肉は一切使われないため血液の流れも滞ります。
血流が滞ると血液中に老廃物が溜まり、ドロドロの血液となります。この血液ドロドロの状態が継続すると血栓ができやすく、心筋梗塞や脳梗塞などの病気になるリスクが高くなるのです。
座りすぎを防ぐためにするべき対策は?
ずっと座っているのはよくないと知っても、多くの会社員は座るのを辞めることはできないでしょう。
そこでまず30分に1回(少なくとも1時間に1回)席を立つ習慣を取り入れてみましょう。
職場によっては30分に1回のペースで席を立つと不自然に思われるところもあるかもしれません。(私が新卒で入った会社は忙しすぎて誰も席を立たない会社でした…!)その場合はコピーを取りに行くとか上司や同僚に話しかけに行くなど小さな用事を作ってみるといいでしょう。
それすら難しい!という場合は、机の下でかかとを上下させる運動をしましょう!筋肉を動かすことで血流をよくすることができます。
また、自宅で作業する時間が長い人はスタンディングデスクを導入してみるといいかもしれません。
まとめ
自分自身を含め、社会人になり当たり前のように毎日長時間のデスクワークをしている人が大多数だと思います。
座りすぎが自分の体に及ぼすリスクを知り、こまめに立って血液を流してあげましょう!